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ここでは、添削講座の受講「1ヶ月目」と「1年後」の作文(小論文)を掲載しております。どれだけ成長しているか、じっくりとご覧ください。
※どちらも「科学の進歩」に関係するテーマです。
※全く同じテーマではありませんが、どちらも「科学の進歩」に関係するテーマですので、成長は感じてもらえると思います。(現在のテーマとは異なります)
※当時、中学2年生(1ヶ月目)から中学3年生(1年後)の男の子の作文(小論文)です。テーマ的には作文というよりも小論文に近いですね。
※実際の段落構成に関係なく、パソコン上、読みやすいように改行してスペースを空けてあります。
(お子様および保護者様からの許可を得て掲載させていただいております。) |

テーマ:【本当の豊かさとは何か】
ぼくたちの回りにはいろいろなものがある。パソコンや携帯電話などいろいろある。とても便利だしぼくも良く使う。でも、本当に豊かなものとは違うような気がする。本当の豊かさと言うのは心のことだと思う。
もっと豊かな心をぼくは持っていたいと思う。でも、パソコンや携帯電話なども使ってしまうことがある。でもできるだけ心を豊かにするようにしたいと思います。 |

テーマ:【科学の進歩は人を幸せにするのか】
二千年以上も前の古代中国の書物につぎのような話が記されている。ある日、孔子の弟子である子貢は、畑仕事をしている老人に会った。その老人は、汗をかきながら深い井戸の底まで降りて、かめに水をくみ畑にかけているのだった。
しかし、時間ばかりかかって思うように仕事が進まない。子貢は見かねて、「はねつるべという機械を使えば、一日に百うねでも楽々水をかけることができますよ。」と教えてやった。
すると老人は、「それぐらい、わしも知っているさ。だが機械を使ってしまうと、機械に頼る気持ちが生まれる。すると、さらに頼ろうとする心が生まれる。何でも機械に頼っていたら、いったいどこに人間の心が残るんだ。わしは機械を知らないのではない。そんなものを使ってしまうことで、心が汚れるのがいやなんじゃよ」と答えたらしい。
現代では科学の進歩を手放しで喜んでいる人がたくさんいるというのに、二千年以上も前にこのような疑問を投げかけている人がいたことにとても驚いた。
人間は、効率よく生活をするために機械や道具を発明してきた。それは日々の苦しい肉体労働から解放されたいということにもつながっていった。つまり、「ゆとり」を感じたかったのだ。しかし、現代社会にゆとりはない。それどころか、日々の生活はいっそう忙しくなった。オフィス街の高層ビルの明かりは、深夜まで消えない。
人間が眠い目をこすりながら徹夜で仕上げていた仕事を、コンピュータは一瞬にしてこなすわけだから、本当ならゆとりができてよいはずである。しかしそう上手くはいかない。機械の性能が上がれば上がるほど、その忙しさは増すことになってしまう。その結果、人々の自由は奪われ、心は汚れてしまう。
もう一度考えて欲しい。人は、何のために機械や科学技術を誕生させたのか。その目的意識をしっかりと見つめることができたとき、きっと私たちは幸せの第一歩を踏み出すことができるだろう。 |

1年間しっかり学習したことで、かなりレベルアップしていると思います。
受講1ヶ月目の文章は、全く具体的に書けていません。とても入試の合格レベルではありません。
それに対して、1年後にはしっかりした文章を書けていますね。どこが素晴らしいのか説明しておきますね。
1):段落構成がしっかり展開できている
まず、何の話なのか中国の書物を挙げて分かりやすく伝え、自分の意見・その理由もしっかり書いている。そして最後に結論を書けている。段落構成がしっかりできていますね。
2):科学ということについて知識が深い
どれだけ書き方が分かっていても知識がないと書けません。科学についてしっかりとした知識を学べていますね。
3):本質的な理解
科学の便利な面だけを見ず、科学にはどのような問題があるのか。物事の本質をしっかりと理解していますね。本質を理解することで、発想力もついてきます。
※「書き方」「知識」「発想」という3つをしっかりとマスターできるようにするのが「5ステップ学習法」なのです。 |
 

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