作文小論文専門学院では、公立および私立の中学校からの教材注文・添削講座受講のお申し込みも承っております。
公立の先生と私立の先生ではかなり異なる部分もあるのですが、よく聞く悩みは下記の3つです。
1):文章(作文・小論文)を書くことが苦手な生徒が多いが、どのように指導すれば効果的なのか分からない。
「たとえどれだけ丁寧に添削指導をしたとしても、書く力が向上するとは思えない」
学校の先生方には、このような悩みがあると思います。これは添削や指導に原因があるのです。言葉の使い方や表現をいくら赤ペンで指導してもほとんど無意味です。違うテーマになると、使う言葉や表現も違うのですから書けるようになるわけがないのです。
先生方はこのようなことに気づいているからこそ悩んでいるのです。
2):高校受験の作文(小論文)で思ったような結果が残せない。(第一志望校の合格率が低い)
私立中学にとって、有名校への合格率や人数が減少することは、経営に大きなダメージを与えかねません。
3):国語力また読解力を向上させるためにどのように指導してよいか分からない。
非常によく分かる悩みです。なぜならば、わたしも国語塾講師になった頃ずいぶんと悩んだからです。ほとんどの塾では、国語の問題集を生徒にたくさん解かせ、その後、多少の解説を付け加えるだけの授業を行っているのではないでしょうか。しかし、これでは生徒はついてきません。たくさんの問題集なら大型書店へ行けば買えます。多少の解説なら解答の冊子を読めばいい。本を読めば読解力が向上するのなら家で読めばいい。つまり、塾講師は「不要」ということになってしまいます。多くの国語講師の先生方は「自分は本当に必要なのか?」という悩みがあるのです。学習塾の先生と学校の先生では異なる部分もあるかとは思いますが、生徒の成績や学力を向上させたいと強く考えている先生ほどこのような悩みがあるのです。
たしかに当学院は作文小論文の専門であり、それ以外の国語や読解力の教材や講座は取り扱っておりません。しかし結論から言いますと、「書く」ことで「読む」力はつくのです。どうしてでしょうか?それは下記の2つの事実があるからです。
a):「書くメカニズム」と「読むメカニズム」が非常に似ている
b):「書くメカニズム」は「読むメカニズム」よりも高い能力が必要(同レベルの文章であれば)
【書くメカニズム】
1):さまざまな知識や言葉を身につける
2):(1)で身につけたものを、理解できているかどうか「紙面上」で「表現」する
※「表現」するということは自分の頭の中から言葉をひっぱり出してきて文章にしなければなりません。非常に能動的な作業です。それを「紙面上」で行うのですから、ごまかしのきかない作業でもあります。はっきりと言葉の意味を理解していないと書けません。
【読むメカニズム】
1):さまざまな知識や言葉を身につける
2):(1)で身につけたものを、理解できているかどうか「頭の中」で「確認」する
※「確認」するということは自分の頭の中から言葉をひっぱり出してくる必要はありません。文章を作り出す必要はないのですから。非常に受け身的な作業です。自分の頭の中だけで確認すればいいのですから、ごまかしのきく作業ということになります。はっきりと言葉の意味を理解していなくても、おおよその文章内容くらいは読み取れる場合が多いのです。
このようなことから「書ける人は読める」と断言できます。もちろん、書けば何でもいいわけではありません。「レベルの高い文章を書ける人はレベルの高い文章を読める」ということです。 |